いなだみほの甘い生活
by mihoalamode
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お菓子を食べたそのあとは…vol.14
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ミドリカフェ 内田貴美子さんの場合
「いただきものの定番、ヨックモックの缶箱です。
何種類もの焼き菓子が入っていて、
細長く巻いたのとかチョコがはさまってるのとか、
全種類制覇するのが子ども心にも、すごく贅沢な感じで幸せでした。
これはきっと20年以上前のものなので、
今は箱のデザイン変わってるみたいですね。
中に入れているのは、全て着なくなった洋服から外したボタンです。
私は服を処分するときは、まずボタンをぜんぶ外して袋に入れて、
生地は使いやすいように切ってはぎれの状態にしています。
ウールや厚手のものは組み合わせて、
クッションカバーやかばんに作り替えて再利用。
薄手の綿だとちいさく切って台所のコンロ近くに置いておいて、
さっと汚れを拭き取るのに使っています。
そんなわけで、
うちには昔着ていた洋服のボタンや布が、
いくつもの箱やケースに入って、次の出番待ちをしているのでした」。
ヨックモックの缶は、
中にいっぱい仕切りがあって、
いろんな種類のお菓子が入っていて、
どれから食べようかなってワクワクしたこと、私も覚えています。
しかし、缶のフタのデザインは、まったく覚えてなかった…。
こんな渋かったのですね。
ミドリカフェの貴美子さんの缶は、
まるで、個包装された小さな焼き菓子が入っているみたい。
「すごく、几帳面!」って感動しました。
ミドリカフェに行くと、どこか懐かしくて、ほっこりとした気分になります。
生まれてきたモノをムダにしない、そんな貴美子さんの丁寧な暮らしが、
そのままお店にも表れているからじゃないかなと思います。
先日、貴美子さんは、お店の椅子の座面の布を張り替えていました。
パッチワーク風に数種の布を組み合わせた座面は、
「かつて何だったの生地なのかな?」。
そんなふうに想像するのも楽しいお店でのひとときです。
貴美子さんのボタンも、いろんなところで再び活躍しているのかな?
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