刺繍屋与太郎さんの場合
「大きな鳩サブレーの缶を、お手紙保管に使っています。
気持ちのこもる私信、きれいな絵ハガキ、作品展のご案内など。
ある時期、友人が海外からまめに書き送ってくれたものは、
ひとまとめにリボンで結んでいます。
メールでのやりとりが普通になって、最近は中身があまり増えず、
過去を閉じ込めたタイムカプセルのようです。
缶の明るい黄色と白い鳩のデザインが幸せな雰囲気で、
大切なものを仕舞っておくのにふさわしいと思っています。
中身の鳩サブレーの方は、
手にするとあのフォルムと大きさに、ついうれしくなりますね」。
とても繊細な日本刺繍をされている
与太郎さん。
缶の中もきちんと。与太郎さんの几帳面さが表れています。
作品に使われる絹糸は
「缶に入れると何だか息苦しそうな気がして、
紙箱で整理しています」と与太郎さん。
色とりどりの糸が紙箱に並ぶ様子も見てみたくなりました。
きっとキャンディのようにおいしそう…
(おっと、また食いしん坊心が…)?!